羊毛フェルトをやってみたけど、
「上手くできずに辞めてしまった!」「諦めてしまった!」というお声をよく耳にします。
そんな方へ、
「これを知っておけば、羊毛フェルトをもっと楽しめたのに!」という基礎を徹底解説致します。
これさえ知っておけば、羊毛フェルトを一度断念してしまった方や上手く作れず悩まれている方も、再チャレンジして頂けるはず!
ぜひ一度、参考にしてみてください
まずは、羊毛フェルトの2種類の技法って何!?

羊毛フェルトの技法には、大きく分けてニードルフェルトとウェットフェルトの2種類があります。
では、違いについてご説明します。
ニードルフェルトとは?

ニードルフェルトは、専用の針(ニードル)を使って羊毛を刺し固めていく技法です。
羊毛の繊維を絡ませることで、立体的な作品を作ることができます
- 刺し方:羊毛を色々な角度から垂直に刺す。 ⇒繊維が絡み合い、羊毛が固まる。
- 形の作り方:羊毛の量を調整したり、刺す角度を変える。 ⇒様々な形を作ることができる。
- 色の表現:様々な色の羊毛を重ねたり、混ぜ合わせたりする。 ⇒豊かな色の表現も可能。
ニードルフェルトの応用テクニック
・植毛:クルクルした羊毛やサラサラした羊毛を植え付けるように刺すことで、動物の毛並みや人形の髪の毛などを表現することができる。
・模様:羊毛の色を変えながら刺し進めることで、模様を描くことができます。
ウェットフェルトとは?

ウェットフェルトは、石鹸水と摩擦を利用して羊毛をフェルト化させる技法です。
布状のフェルトを作ったり、立体的な作品を作ることもできます
- 羊毛の準備:羊毛を丁寧に重ねて、均一な厚さにする。
- 石鹸水:羊毛に石鹸水をかけ、滑りやすくする。
- 摩擦:羊毛を色々な方向に摩擦することで、繊維が絡み合む。 ⇒フェルト化。
- 濯ぎ:十分な固さになったら水で濯ぐ。
- 乾燥:形を整えて乾燥させる。 ⇒しっかり固まれば完成。
ウェットフェルトの応用テクニック
・柄:フェルト化したものに違う色の羊毛を重ねる。 ⇒デザイン性の高い作品になる。
・立体作品:型を使っったり、羊毛を何層も重ねる。⇒立体的な作品づくりが可能。
・組み合わせ:刺繍やビーズで飾り付ける。 ⇒華やかで豪華な仕上がり。
自分には、どちらの技法が合っているのか、作りたいものを基準に考えてみてください
両方試してから、どちらが好きなのか判断するのもおすすめです
ニードルフェルト上達したい方必見!意外と知られていない「ベース」とは?

羊毛フェルトをする上で、「上手く作品が作れなかった!」「失敗してしまった!」と感じている方の多くは、
ニードルフェルトで重要な「ベース作り」をしないで作品作りをしている方がほとんどです
わたし自身も羊毛フェルトを始めた当初は、ニードルフェルトのベース作りが重要だと知りませんでした。
そのため、繰り返し羊毛フェルトキットで作品をつくるも上手く形にならず、何度も諦めようとしました
しかし、ベース作りが重要だと知り実践したところ、それまで自立しなかった作品が、しっかり自立する仕上がりになりました。
また、表面も滑らかになり、以前より少ない刺し回数で綺麗に仕上げることに繋がりました。
ニードルフェルトを始めたい方、上手く作れず悩んでいる方には、
まずこのベース作りをしっかり知って頂き、ベース作りをマスターすることをおすすめします
ニードルフェルト、ベース作りのメリット

羊毛フェルトの「ベース作り」は、ニードルフェルトで作品を作る上でとても重要な工程です。
ベース作りには、たくさんのメリットがあります。
1.作品の強度と耐久性
- 耐久性の向上
ベースをしっかりと作ることで、作品全体の強度が増し、耐久性が向上します。
これにより、長期間美しい状態を保つことができます。 - 形の保持
しっかりとしたベースは、作品の形をしっかりと保持する役割をがあります。
特に、立体的な作品の場合、ベースが弱いと形が崩れたり、歪んだりする可能性があります。
2.美しい仕上がり
- 表面の滑らかさ
均一に刺し固められたベースは、表面が滑らかになり、美しい仕上がりになります。 - 色の表現
作品のメインカラーにベースの色を近づけることで、色の表現が豊かになります。
模様を追加する際も、ベースがしっかりしていることで、より鮮明な表現が可能になります。
3.作業効率の向上
- 作業時間の短縮
ベースをしっかりと作ることで、その後の作業がスムーズに進みます。
結果的に短時間で作業ができ、作業の効率化になります。
- 修正が簡単
ベースの段階で形をしっかりと整えておくことで、後からの修正が簡単になります。
4.表現の幅が広がる
- 複雑な形状
しっかりとしたベースがあることで、複雑な形状の作品を作ることができます。 - 色々な素材との組み合わせ
ベースをしっかり作ることで、羊毛フェルト以外の素材(刺繍、毛糸、ビーズ、ボタンなど)との組み合わせも容易になります。
5.作品の安定化
- 安定性
立体的な作品の場合、ベースがしっかりしていることで、安定性が増し、倒れにくくなります。 - 安心感
しっかりとしたベースを作ることで、作品に対する安心感が生まれます。
より丁寧に作業を進めることができます。
ニードルフェルト、ベースのベストな硬さとは?

ニードルフェルトのベースの硬さは、つくる作品の種類や大きさ、そして個人の好みによって変わってきます。
先ほどお伝えした、作品の土台となるベースは、しっかり硬めに作った方が良い作品に仕上がります。
ベースが柔らかいと、後から羊毛を刺し込んだ時に形が崩れてしまったり、作品が歪んでしまったりする可能性があるからです。
ベースの硬さの目安は、もちろん個人の好みもありますが、
一般的には、羊毛を刺しても形が崩れない程度、触った時に弾力がある程度がおすすめです。
具体的には、羊毛をしっかり刺し固め、表面が滑らかになるまで刺し続けると、適切な硬さになりますよ
ただ、硬すぎるとニードルが折れやすく、修正も難しくなるといったデメリットもあります。
硬さの加減は、実際に作業をしながら羊毛を触って、自分の感覚で調整していくのがベストな硬さに近づく方法です。
まとめ
いかがでしたか?
今まで、羊毛フェルトをやってみたけど「上手くいかなかった」や「諦めた」という方に、意外と知られていないのがニードルフェルトにおけるベース作りです。
ベース作りを知り、ベース作りを始めた方は、作品の仕上がりに大きく影響することに気づけるはずです。
ベース作りをしっかりすることで、作品の強度、耐久性、仕上がり、作業効率など、色々な場面でメリットをもたらし、作品づくりがより楽しく、充実したものになります。
羊毛フェルトをする上で、土台となるベース作りを極めることで、クオリティの高い作品作りに繋がります。
ぜひ一度、諦めってしまった方や作品づくりで悩まれている方は、基礎に戻ってベース作りから再チャレンジされてみてはいかがでしょうか。
きっと新たな良い発見があるはずです