初めて海外旅行をする方にとっては、航空券の予約は少し難易度の高いことに感じられるかもしれません。
ですが、ポイントを押さえれば、お得に予約出来ます。
海外旅行を計画する上で、航空券の予約は、とても重要になってきます。
まずは、航空券の種類や特徴をご紹介し、初心者の方にも安心して航空券を予約できる、基本的な方法からお得な情報を得るためのテクニックまで、解説していきます。
航空券の種類
一口に航空券と言っても、航空会社・予約する時期・方法によって、金額が変わってきます。
航空券の種類には、大きく分けて３種類あります。
- 正規航空券（ノーマル航空券）
- 正規割引航空券（ＰＥＸ航空券）
- 格安航空券（ＩＴ航空券）
正規航空券（ノーマル航空券）とは？
航空券の基本となるのが正規航空券です。
割引がないため、3種類のチケットの中で一番高価な航空券です。
ですが、高価な分、たくさんのメリットがあります
正規航空券（ノーマル航空券）のメリット
・直前でも発券可能
・有効期限が発行日から1年間あり、その期間内であれば予約や経路、航空会社の変更、払い戻しが可能
・利用する航空会社を自由に決められる
・年間を通して一定価格で提供される
・キャンセル、予約変更が無料でできる
- 時間をかけず、早く移動したい！
- 高価でも自由に移動したい！
- 臨機応変な対応を希望！
正規割引航空券（ＰＥＸ航空券）とは？
正規航空券ですが、特定の条件を満たすことで割引価格で購入できる航空券のことです。
早く予約をすればするほど割引率が高くなる傾向があります。
多くのビジネスや海外旅行のシーンで購入されている航空券です。
PEX航空券は、航空会社が設定する正規割引航空券の総称で、主に以下の3つの種類に分けられます。
- 国際航空運送協会（IATA）が定めた国際線共通の割引運賃。
- 複数の航空会社を組み合わせて利用可能なため、周遊旅行におすすめ。
- 予約変更や払い戻しに制限がある場合が多いので、注意が必要。
- 航空会社が独自に設定する割引運賃。
- 航空会社ごとに運賃や利用条件が異なる。
- 航空会社から直接購入するため、マイルの加算率が高く、座席指定ができるメリットがある。
- 事前購入割引運賃。
- 早期予約で割引率が高くなる。
- 予約変更や払い戻しに制限がある場合が多い。
- 滞在日数に制限がある場合がある。
それぞれの違いを表にしたので、参考にしてください。（一般的な目安であって、航空会社やチケットの種類によって異なる場合がありますので、ご注意ください。）
| 項目 | IATA PEX | ZONE PEX | APEX |
| 設定主体 | IATA（国際航空運送協会） | 航空会社 | 航空会社 |
|---|---|---|---|
| 対象路線 | 国際線 | 国際線・国内線 | 国際線・国内線 |
| 運賃設定 | 複数航空会社共通 | 航空会社独自 | 航空会社独自 |
| 購入場所 | 航空会社、旅行会社 | 航空会社、旅行会社 | 航空会社、旅行会社 |
| 予約変更・払い戻し | 制限あり | 制限あり（航空会社による） | 制限あり |
| マイル積算 | 可（航空会社による） | 可 | 可 |
| 特徴 | 周遊旅行向け | 航空会社独自の割引 | 事前購入割引 |
格安航空券（ＩＴ航空券）とは？
格安航空券は、包括旅行運賃（Inclusive Tour Fare）とも呼ばれ、主に旅行会社が企画するパッケージツアーや団体旅行向けに設定された割引運賃の航空券です。
航空会社の正規運賃よりも大幅に割引されていることが多いです。
利用できる期間や便が限定されている場合があり、 主に旅行会社を通じて販売され、航空会社のウェブサイトや窓口では購入できない場合があります。
格安航空券には、主に下記の４つがあります。
- 出発後の変更が一切できない航空券。
- 出発前に全便の予約を確定する必要があり、帰国日の変更も不可。
- IT運賃の往復航空券の多くがこのタイプ。
- 復路の予約は必要だが、日付の変更が可能な航空券。
- 現地で日付を変更できるが、手数料が発生する場合がある。
- 変更に関する規定は航空会社によって異なるため、購入前の確認が必要。
- 出発後に帰国日の変更が可能な航空券。
- 出発前に帰国日を確定する必要はない。
- 有効期限があり、短期のものから長期のものまである。
- シングルオープンジョー
往路または復路のいずれか一方の発着地が異なる。
例：東京⇒マドリード パリ⇒東京 - ダブルオープンジョー
往路と復路の両方の発着地が異なる。
例：大阪⇒マドリード パリ⇒東京
オープンジョーは、往路と復路の発着地が異なる航空券のため、旅行の自由度は高いが異なる都市間の移動手段（鉄道、バス、レンタカーなど）を自分で手配する必要がある。
航空券の予約方法
航空券の予約方法は、主に以下の3つがあります。
- 航空会社のウェブサイト：航空会社のウェブサイトから直接予約する。
- 旅行代理店：行代理店の店舗やオンラインサイトで予約する。
- オンライン予約サイト：複数の航空会社の航空券を比較して予約する。
航空券を選ぶ際、下記のポイントを考えながら選びましょう
- 料金：予算に合わせて航空券を選ぶ。
- スケジュール：自分の旅行日程に合ったスケジュールを選ぶ。
- 航空会社：信頼できる航空会社を選ぶ。
- 乗り継ぎ：乗り継ぎ回数、乗り継ぎ時間を考え選ぶ。
- 座席：希望の座席を指定できる場合は、指定する。
航空券予約の注意点
航空券を予約する際には、以下の点に注意しましょう。
- パスポート情報：パスポートに記載されている氏名と、航空券の氏名が一致しているか確認。
- 予約内容：予約内容（日程、便名、人数など）を要確認。
- キャンセルポリシー：キャンセルする場合の条件や手数料の確認。
- 旅行条件書：旅行条件書をしっかり読み、理解しておく。
まとめ
航空券を手配する前に、それぞれの航空券の種類や特徴を把握し、メリット・デメリットを知った上で選ぶことが大切です。
航空券は、自由度が高いものほど高価で、制限が多いほど低価で購入できる傾向があります。
航空券の金額だけでなく、ご自身の海外旅行をする上で何を重視するかによって、どの航空券を手配するかが決ってきます。
そのため、航空券を選ぶ際は、何を優先するかをご自身または、一緒に旅行されるご家族やご友人などと話し合っておくことがスムーズに手配することへ繋がります。
充実した海外旅行を送る上で、航空券の手配は重要な役割を果たします。
行き帰りの空の旅で、金額を優先するのかサービスや自由度を重視するのか考えておくことをおすすめします。
