話題のモンテッソーリ教育とジグソーパズルの関係とは!?

ジグソーパズルは、幼少期の教具として取り入れる親御さんも増えていますが、今話題のモンテッソーリ教育でもよく使用されることをご存知ですか?

ジグソーパズルにも様々ありますが、モンテッソーリ教育で用いられるのは、「型はめパズル」です。

そもそもモンテッソーリ教育とは、どのような教育なのか、なぜ型はめパズルが適しているのかもご紹介していきます。

目次

話題の「モンテッソーリ教育」とは?

今話題の「モンテッソーリ教育」という言葉をお聞きになったことはありますか?教育現場で働かれている方は、ご存知の方も多いかもしれません。

日本では1960年頃に導入され、モンテッソーリ教育を受けられる幼稚園や保育園は少しだけありますが、義務教育などの小・中学校で導入している学校はほとんどありません。

世界では、アメリカ、ヨーロッパ、韓国・台湾を中心としたアジアなど、多くの国で取り入れられており、幼少期だけでなく、小学校から大学まで、幅広い年代で「モンテッソーリ教育」を受けられる環境があります。

モンテッソーリ教育とは?

「モンテッソーリ教育」は、子どもには自分で自立・発達していこうとする力=教育力があり、その力が存分に発揮できる環境と自由が保障された中で、自発的に活動を繰り返しながら成長していくという考え方の教育です。

モンテッソーリ教育の歴史

「モンテッソーリ教育」は、イタリアの医師で教育家であるマリア・モンテッソーリ博士が、1907年にローマのスラム街サン・ロレンツォに保育施設「子どもの家」を設立し、貧困家庭の子どもたちにも教育を行いました。

子どもたちを繰り返し観察しながら環境を改良し、独自の教育法を築きあげます。
その築き上げられた教育法が「モンテッソーリ教育」です。


100年以上経った現在でも、子供から大人に至るまであらゆる年齢層に、世界140ヵ国以上で取り入れられている教育です。

モンテッソーリ教育の背景

マリア・モンテッソーリ博士が、ローマで精神障害の子供たちに教育を提供する施設で働いた際、子どもたちが驚くほどの学習能力を持っていることに気付きました。 

「モンテッソーリ教育」は、何きっかけ?

障害のある子どもたちが、床に落ちているパンくずを熱心に広い集める姿がきっかけだといわれています。

子どもたちがパンくずを拾っている=「お腹が空いているから」×

子どもたちがパンくずを拾っている=「手や指先を動かして感覚的な刺激を得ようとしているから」〇

と気づきました。この気づきから、子供たちのための教育方法を追求しはじめます。

子供たちを繰り返し観察しながら、①教育方法の改良②子供たちの自主性や自己成長を促すための環境づくりを行い、それがモンテッソーリ教育」として広まるようになりました。

モンテッソーリ教具の「円柱さし」とは?

マリア・モンテッソーリ博士は、指先を使って円柱を穴にさしたり・抜いたりする教具「円柱さし」を考案しました。

「円柱さし」は、モンテッソーリ教育の一環で使われる教具で、高さや太さが異なる円柱を視覚・触覚で判断し、それに適した穴に当てはめる動作から、形やサイズを識別する能力を高めます。

モンテッソーリ教育の5つの分野とは?

モンテッソーリ教育には、発達段階に合わせた5つの分野があります。

モンテッソーリ教育の5つの分野

  1. 日常生活の練習
  2. 感覚教育
  3. 言語教育
  4. 算数教育
  5. 文化教育

モンテッソーリ教育5分野のそれぞれの内容についてご紹介します。

1.日常生活の練習

日常生活の練習の目的

・身体運動の獲得 ⇒子どもは大人の真似をし、体の動かし方を学ぶ。
 特に1~2歳の子どもは、手指のコントロールを身につけていく。

・自信と自立心を育む ⇒子どもは少しずつ自分の身体をコントロールする力を高める。 

・満足感や達成感の獲得 ⇒「できた」という経験を繰り返すことで、人格形成に大きく影響を与える。

このような活動を通し、子供たちは精密な動作や集中力を養うことができます。

具体的な練習内容
・立ち方、座り方など、「基本動作」を養う。
・挨拶、感謝、謝罪など、「気品と礼儀」を学ぶ。
・水のやり方や掃除の仕方など、「環境への配慮」を学ぶ。
・線上歩行や静粛の練習など、「運動の調整」を高める。
・手の洗い方上着を着るなど、「自己への配慮」を学ぶ。
・縫い刺し、紙を切るなど、「手と目の協応」を高める。

2.感覚教育

感覚教育の目的

・「ものを観察する能力」や「ものを考える方法」を身につける
 視覚、聴覚などの感覚器官を使った練習を行う。

・「長い・短い」「高い・低い」「思い・軽い」などの知性や情緒の発達
 言葉を使うだけでなく、自分の考えを感情を豊かに表現できるようになる。

子どもの「言語」「算数」「文化」教育という知的教育分野の基礎を作っていくための大事な教育です。

3.言語教育

言語教育の目的

・母語を正確に理解し、母語で表現する能力を養う
 発達段階に応じた、「話す」「聞く」「読む」「書く」のステップ学習を行う。

・他者とのより良いコミュニケーションを築く力を育む

モンテッソーリ教育の言語を習得する手順が特徴的?

一般的な言語教育:「聞く」⇒「話す」⇒「読む」⇒「書く」の順。

モンテッソーリ教育の言語教育:「聞く」⇒「話す」⇒「書く」⇒「読む」の順。

モンテッソーリの言語教育と一般的な言語教育では、書く」と「読む」の手順が逆になっています。

モンテッソーリ教育では、子どもの「読みたい!」よりも「書きたい!」欲求が先にくると考え、子どもが文字を書くことから言語に対する理解が深まるとされています。

このような言語活動が、子どもの自己肯定感や人間関係の基礎を形成するのに重要な役割があります。

具体的な練習内容
・しりとりなどの言葉遊び
・絵柄、文字が書かれたカード遊び

言語教育では、絵カードや文字カードなど発達段階にあった道具を使い、語彙を豊かにしていくことを目指しています。最終的には、文章を正しく組み立てて伝えられるようになることが目的です。

4.算数教育

算数教育の目的

・具体的な体験を通し、抽象的な数の概念を無理なく理解できる

・「数に対しての感性」を鍛えられる

モンテッソーリ教育の算数教育の特徴とは?

1.感覚教育からの連続性 ⇒感覚教育が土台のモンテッソーリの算数教育

2.子どもの発達段階に合わせた教材 ⇒子どもの発達段階に合わせて、様々な教材が用意されている

3.自律的な学習 ⇒自分で教材を選び、自分のペースで学習を進めることができる

モンテッソーリの算数教育の特徴は、感覚教育と繋がっていることです。
感覚教育と算数教育を密接に結びつけることで、子どもたちが算数好きになるための基礎を築きます。

数を学ぶための3つの概念

1.具体的に感覚で捉えられる「量物
2.量を言い表すための「数詞
3.書き表すための「数字

上記、3つの概念をバランス良く学ぶことで、子どもたちは数を単なる記号としてではなく、意味のある量として理解し、数学的な思考力を身につけることができます。

5.文化教育

文化教育の目的

・子どもが自分自身や他者、自然、社会について深い理解を得る

・グローバルな視点から人間の共通性と多様性を学ぶ

・異なる文化に対して柔軟で寛容な姿勢を持つ ⇒自分自身の文化に対する理解と誇りを深める。 

文化教育は、子どもがなぜ学ぶのか、学んだことをどう生かしていくのかを考える上で、重要な役割を担います。

モンテッソーリ教育を受けた著名人とは?

「モンテッソーリ教育」って本当に効果があるの?と思われている方もいらっしゃると思います。

実際にモンテッソーリ教育を受けた著名人をご紹介致します。

モンテッソーリ教育を受けた著名人

  • 将棋棋士:藤井聡太
  • Amazonの創設者:ジェフ・ベゾス
  • マイクロソフト創設者:ビル・ゲイツ
  • アメリカ合衆国第44代大統領:バラク・オバマ
  • Facebook創業者:マーク・ザッカーバーグ

モンテッソーリ教育とパズルの関係とは?

子どもの発達に効果がある「型はめパズル」は、モンテッソーリ教育でもよく使われる知育教具です。

では、なぜ型はめパズルはモンテッソーリ教育に適しているのかをご紹介致します。

型はめパズルが適している理由

型はめパズルは、子供の3つの敏感期「運動の敏感期」「感覚の敏感期」「言語の敏感期」に適した教具です。

簡単に言うと、子どもが五感を通して身の周りの様々な環境から刺激を受け、夢中になって活動する時期のことです。

3つの敏感期での型はめパズルの役割

  1. 運動の敏感期 ⇒手指の発達を促す。
    「型はめパズル」で繰り返し遊ぶことで、手指が器用に使えるようになる
  2. 感覚の敏感期 ⇒五感へ刺激を与える。 
    色鮮やかな「型はめパズル」のピースを見たり、色々な形のピースに触れることなど、五感に刺激を与える
  3. 言語の敏感期 ⇒言葉の習得に役立つ。
    「型はめパズル」で遊ぶことで、ピースの色・形、描かれいるものの名前を自然と覚える

上記3つの概念をバランス良く学ぶことで、子どもたちは数を単なる記号としてではなく、意味のある量として理解し、数学的な思考力を身につけることができます。

まとめ

モンテッソーリ教育を受けた著名人からも分かるように、モンテッソーリ教育は世界中で注目を集める教育方法の1つです。

ジグソーパズルの「型はめパズル」が、なぜモンテッソーリ教育に適しているのかを知ることで、よりお子様の知育教材として取り入れたいと思われた方も多いのではないでしょうか。

型はめパズルは、お子様が自分から進んで遊びたくなる、色・絵柄・様々な形などの魅力がたくさんあります。

お子様の大事な五感や知的好奇心を刺激する時期に型はめパズルを用いることは、モンテッソーリ教育に必要な環境をご家庭で準備できる重要アイテムの1つです。

上記を参考に、お子様にモンテッソーリ教育を取り入れたいという方は、ぜひ「型はめパズル」から始めてみてください

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この記事を書いた人

筋トレ歴10年以上の筋トレマニアです。
趣味はスポーツ・筋トレ・車・DIY等…様々。
とにかくなんでも挑戦して好きな趣味を増やしています。

役に立つ情報をお届け出来るように発信していきます。

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