クレジットカードを選ぼうとすると、たくさんの種類があり「どのカードを選べばいいの?」や「プロパーカードって何のこと?」というお声を多く聞きます。
数多くのクレジットカードには、大きく分けると「プロパーカード」と「提携カード」の2種類あることを皆さんは、ご存知ですか?
クレジットカードとしての機能は同じですが、プロパーカードと提携カードにはそれぞれ異なるメリット、デメリットがあります。
クレジットカードを選ぶ際は、カード毎の特徴を理解した上で、ご自身に合ったクレジットカードを選びましょう。
では、詳しくご紹介していきます。
クレジットカードのプロパーカードと提携カードの違いとは?

クレジットカードには、大きく分けて「プロパーカード」と「提携カード」の2種類があります。
それぞれの違いを分かりやすく表にしたので、参考にしてください。
プロパーカード | 提携カード | |
---|---|---|
発行元 | ・国際ブランド ・クレジットカード会社 | ・クレジットカード会社 ・国際ブラン +提携会社 |
サービス | ・一般的なクレジットカードのサービス ・国際ブランドによる独自のサービス | ・一般的なクレジットカードのサービス ・提携会社のサービス |
プロパーカードには2つの意味がある!?
プロパーカードには、大きく分けて2つの意味があります。
- 国際ブランドが直接発行するクレジットカード ⇒狭い意味
- クレジットカード会社が自社で発行するクレジットカード ⇒広い意味
1.国際ブランドが直接発行するクレジットカードとは?
JCB、American Express、Diners Clubの国際ブランドが、自社で発行しているクレジットカードです。
これらの国際ブランドは、クレジットカードのブランド提供と発行の両方を行っています。
例えば、三井住友カードや楽天カードでも、VISAと提携したカードを出しており、VISAが出しているクレジットカードは存在しません。
2.クレジットカード会社が自社で発行するクレジットカードとは?
国際ブランドのライセンスを受けていないクレジットカード会社(信販会社系や流通系など)が、他の企業と提携せずに独自に発行するクレジットカードです。
例えば、三井住友カードで言えば、「三井住友カード」や「三井住友カード デビュープラス」「三井住友カード ゴールド」のことをプロパーカードと呼びます。
提携カードとは?
提携カードは、クレジットカード会社とパートナー会社が提携して発行されるクレジットカードのことです。
連携カードにも2つの意味があります。
- 国際ブランドがカード発行会社と提携して発行するクレジットカード ⇒狭い意味
- クレジットカード会社が他の企業と提携して発行するクレジットカード ⇒広い意味
1.国際ブランドがカード発行会社と提携して発行するクレジットカード
クレジットカード会社が、特定の企業(小売店、航空会社、ガソリンスタンド、ECサイトなど)と提携し、その企業の顧客や利用者にメリットがあるように設計されたクレジットカードのことです。
例えば、楽天カード、イオンカード、ANAカード、Amazon Mastercardなど
2.クレジットカード会社が他の企業と提携して発行するクレジットカードとは?
クレジットカードの国際ブランド(Visa、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubなど)は、自社で直接カードを発行する(プロパーカード)場合と、他の金融機関や信販会社などのカード発行会社と提携してカードを発行する場合があります。
例えば、三井住友Visaカード、三菱UFJ Mastercard、JCBゴールド EXTAGE(JCBと提携会社が発行)など
プロパーカードのメリット・デメリットとは!?

プロパーカードと提携カードの違いが分かったところで、プロパーカードを持つメリット・デメリットをみていきましょう。
プロパーカードを持つメリットとは?
プロパーカードには、連携カードとは異なるいくつものメリットがあります。
- 高いステータスのカードへの切り替えが可能
- 利用停止の可能性が低い
- 充実した付帯サービス
- スタイリッシュなデザインのカードが多い
では、それぞれのメリットを詳しくご説明します。
1.高いステータスのカードへの切り替えが可能
プロパーカードには、ゴールド、プラチナ、ブラックカードといったステータス性の高いカードがあります。
利用状況の良い会員の方には、よりステータスの高いカードへのランクアップの招待を受けられる可能性があります。
ランクアップしたカードには、空港内のラウンジが無料で利用できたり、旅行傷害保険の補償金額が高額になったりするなど嬉しい特典が満載です。
プロパーカードは、ステータスの高いカードを所有したい方には魅力的なカードです
2.利用停止の可能性が低い
提携カードは、提携企業との契約が切れてしまった時、クレジットカードの提携関係が変わり、カードの利用やサービスが停止になるリスクがあります。
利用が停止されると、普段のお買い物だけでなく、毎月公共料金など引き落としが出来なくなり、新しいクレジットカードへの変更や引き落とし先の際設定など手間が増える可能性があります
プロパーカードは、カード会社が独自に発行しているカードのため、サービスが停止するといった可能性は連携カードより低いと言えます
3.充実した付帯サービス
プロパーカードのゴールドやプラチナクラスになると、サービス内容の充実度もかなり高くなります。提携カードよりもクオリティの高いサービスを受けることができます。
また、プロパーカードは、補償内容が充実した付帯保険が付帯しており、セキュリティ面やサポート体制がしっかりしているため万が一の際も安心です。
提携カードとは異なり、プロパーカード独自のポイントプログラムを提供しているため、ポイント交換の選択肢が豊富なのも嬉しい特典です
4.スタイリッシュなデザインのカードが多い
連携カードに比べプロパーカードの方が、券面がシンプルでスタイリッシュなデザインのカードが多いです。
連携カードは、提携している企業の数だけロゴやマークを付けなくてはならないので、ごちゃごちゃした見た目になってしまいます。
そのため、デザイン性を重視したい方には、プロパーカードがおすすめです
プロパーカードを持つデメリットとは?
プロパーカードのデメリットについても、知っておきましょう。
- ステータスが高くなるほど年会費も高額になる。
- 企業によってポイントが貯めにくい場合がある。
1.ステータスが高くなるほど年会費も高額になる
プロパーカードは、ステータス性の高いカードにグレードアップできますが、その分年会費も高くなります。
利用状況によって、ステータスの高いカードへの招待が来ることもありますが、ご自身が今使用のステータスカードで満足している場合は、グレードアップする必要はありません。
しかし、グレードアップしると年会費が高くなる分、受けられるサービスもグレードアップします。
付帯する特典や優待サービスの利用頻度によって、年間費が負担になる場合もあります。
グレードアップする際は、ステータスの高いクレジットカードにしかない、魅力的な特典やサービスを積極的に活用しましょう。
2.企業によってポイントが貯めにくい場合がある
連携カードに比べて、プロパーカードは、提携企業がないため、ポイント還元率が低い場合があります。
ただ、プロパーカード独自のポイントプログラムを提供しており、通常の還元率が一般的であっても、特定店舗で利用すれば、ポイントが数倍になるというクレジットカードもあります。
ポイント還元率を重視するという方は、毎月支払いが必要な公共料金や家賃などがクレジットカード決済可能かどうかを確認し、還元率が高ければクレジットカード決済への変更がおすすめです。
また、自分がよく利用するスーパーやコンビニの還元率が高くなるカードはどれなのか探してみましょう。
まとめ
クレジットカードのプロパーカード、提携カードについてご説明してきましたが、どちらにもメリット・デメリットがあります。
どちらか一方のクレジットカードを選びたい方には、ステータス性や充実した付帯サービスを重視する方は、プロパーカードの使用がおすすめです。また、提携先のお店やサービスをお得に利用したい方には連携カードがおすすめです。
ご紹介したように、プロパーカードと提携カードにはそれぞれのカードの魅力や特典も多くあります。
海外旅行の際は、プロパーカードを使用し、普段の生活では、提携カードでポイントを貯めるといった、目的やシーンに合わせて2枚持つのも良いでしょう。
上記を参考に、ご自身の利用頻度や使用目的にピッタリのクレジットカードを見つけてみてください