筋トレを始められる方の中には、サプリメントを取り入れる方も多くいらっしゃいます。そこで今回は必須アミノ酸のEAAについて分かり易く説明していきますので参考にしてみてください。
EAAの効果と効能

EAAとは、「Essential Amino Acids(=必須アミノ酸)」の略。タンパク質を構成するアミノ酸は全20種類あり、体内で合成できる11種類の非必須アミノ酸(NEAA)と、体内で合成できないため、普段の食事やサプリメントなどから摂取する必要がある9種類の必須アミノ酸(EAA)の2つに分類されています。
筋肉の合成や修復に不可欠な成分であり、運動パフォーマンス向上や疲労回復に効果が期待されています。
EAA(必須アミノ酸)は、体内で合成できないため、食事やサプリメントから摂取する必要があるアミノ酸です。
バリン
ロイシン
イソロイシン
リジン
メチオニン
フェニルアラニン
トレオニン
トリプトファン
ヒスチジン
EAAの主な効果

- 筋肉の合成促進: EAAは、筋肉の材料となるため、筋肉の合成を促進し、筋肉量の増加をサポートします。
- 筋肉の分解抑制: 運動による筋肉の分解を抑え、筋肉量の減少を防ぎます。
- 疲労回復促進: 運動後の筋肉の修復を促し、疲労回復を早めます。
- 運動パフォーマンス向上: 持久力や筋力の向上に繋がり、運動パフォーマンスの向上に貢献します。
- その他: 免疫機能の向上、脳機能の改善、睡眠の質の向上など、様々な効果が期待されています。
EAAがおすすめな人

- 筋トレをしている人: 筋肉量を増やしたい人、運動パフォーマンスを向上させたい人。
- ダイエット中の人: 筋肉量を維持しながら脂肪を燃やしたい人。
- スポーツをする人: 持久力や回復力を高めたい人。
- 高齢者: 筋肉量の減少を防ぎたい人。
EAAを選ぶ際のポイント

- 種類: パウダー、カプセルなど、様々なタイプがあります。
- 成分: EAAの含有量や、他の栄養素との組み合わせを確認しましょう。
- メーカー: 信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。
EAAの注意点

EAA(必須アミノ酸)を摂取する際は、次のような点に注意しましょう。
- 一度に大量に摂取しない
- 作り置きはしない
- 腎機能に問題がある場合は医師に相談する
EAAは体内への吸収が早いので、一度に大量に摂取すると下痢や頭痛を引き起こす可能性があります。
また、EAAを作り置きをすると細菌が繁殖するリスクがあります。飲む予定のないときは作り置きなどはせずに、その都度作りましょう。
EAAの摂取に関する特に重要な注意点
- EAAを一気飲に飲んだりせずに、少量ずつ摂るようにしましょう。
- 細菌などが増殖するリスクがあるので直射日光や高温多湿な場所を避ける
- 腎機能に問題がある場合は医師に相談するようにしてください。
- 食事バランスを考えながら、EAAの摂りすぎには注意するようにしましょう。
- 持病がある方や、薬を服用している方は、医師や専門家にご相談ください。
BCAAとの違い

BCAA(分岐鎖アミノ酸)は、EAAに含まれる3種類のアミノ酸(バリン、ロイシン、イソロイシン)のことです。
つまりBCAAはEAAに含まれている必須アミノ酸のうち、バリン、ロイシン、イソロイシンの3種類のみを指します。
EAAは、この3種類に加えて、他の必須アミノ酸も含まれています。
EAAの摂取タイミング

EAAは摂取後30分程度で効果を発揮すると言われるほど、体内への吸収スピードが早いのが特徴です。
筋肉は、常に筋合成(アナボリック)と筋分解(カタボリック)を繰り返しており、トレーニング開始直後から筋合成・筋分解は始まるため、EAAは筋トレを開始する30分程前から摂取し、筋トレ中も飲みながら行うことが良いとされています。
次の日の疲労軽減にも効果があり、トレーニング翌日も摂取するという使い方も有効です。
また、起床時は体内の血中アミノ酸濃度が下がっている状態。朝食を摂ることで血中アミノ酸濃度は徐々に高められますが、EAAの摂取により起床後すぐに血中アミノ酸濃度を高めるのもおすすめです。
運動前、運動中、運動後など、様々なタイミングで摂取できますが、運動中や運動直後の摂取が効果的と言われています。
まとめ
EAAは、筋肉の合成や修復を促進し、運動パフォーマンス向上に役立つ栄養素です。
しかし、万能ではありません。ご自身の体質や目的に合わせて、適切な量を摂取するようにしましょう。